文藝部活動要綱
僕は大学時代から小説を書き始めました。
初めの頃は、書き始めるものの、なかなか書き上げるまでに至らないことが多かった。
最近になって一番初めに書こうとした恋愛もの「ホワイトバランス」を読み直してみましたが、もう目も当てられないほどひどかった。
あれはまさに黒歴史だなー。
んで、初めて書き上げたのが、知っている方も多い「岸田アパート物語」。
この作品は非常に思い出深いものです。
大学時代の友人たちとの毎日を鮮明に描いているからというのもあるけれど、
何より月刊誌『パピルス』の新人賞の最終候補まで残ったというのが大きい。
papyrus (パピルス) 2011年 10月号 [雑誌] (2011/08/27) 不明 商品詳細を見る |
この号に僕の名前が載ってます。
あれがあったから僕は今も文章を書き続けるんだと思う。
で、この文藝部というのはそういう、創作をしたり、読書をしてその考察をしていく部になる。
なぜほかが研究会なのにこれだけ部なのかというと、それは本気度が違うからだ。
他はあくまで趣味の範囲で、同好会的な意味合いが強い。
でも文藝部に限っては、フリーライターという自分の生業(まだ生業にはなってないけど)の直接的な糧になるので、「プロを目指す」という色が非常に強い。
誰や
この部活では文章力アップのためのトレーニングも実施していく。
具体的にはとにかく「書く」というのもその1つだが、それだけではなく、ハウツー本を読みながらシナリオの作り方や文章の巧拙を勉強するとともに、この人は文章が巧いなと思う作家の作品を手書きで原稿用紙にひたすら写すというトレーニングも始めようと思う。
これらをすることによってライター業で本を書くときの構成や文章にも、いい影響が出るはずだ。
参考書はこちら。
シナリオの基礎技術 (1985/11) 新井 一 商品詳細を見る |
プロ作家になるための四十カ条 (ベスト新書) (2006/07) 若桜木 虔 商品詳細を見る |
スポーツでもなんでも同じだが、「努力すれば成功するとは限らないが、努力しなければ絶対に成功することはない」と考えて、今までの感覚的な創作から脱却して、きちんと裏付けのある創作をしようと考えたのだ。
キュビズムという奇妙な絵画技法を編み出したピカソは、若いころはすさまじく精緻な絵を描く画家だった。
いくら芸術の分野にあるからと言って、そもそもの基礎ができていないままで、面白いものが書けるわけではない。
その基礎の部分を一から鍛えようというのがこの文藝部の試みである。