ひとり部活動記録

文章書いたり、筋トレしたり、自転車漕いだり、山登ったり、基本はひとり。

この漫画サイコーです。ヒロインほんま可愛いです。

アコ

中村明日美子先生と言えばBL(ボーイズラブ)界では言わずと知れた漫画家である。線の細い、なで肩の、三白眼の美しい男子ばかりを描き、こんなにきれいな男子たちが仲睦まじくするのなら、男同士の恋も素敵かもしれないとか思ってしまうほど、その作品は美しい。その中村明日美子先生が描いた少年と少女の恋物語、それが『君曜日』シリーズである。

このシリーズの第1作は鉄道にまつわる短編恋愛漫画を集めた『鉄道少女漫画』だ。この短編集の中に登場する倉木亜子(くらき・あこ)ちゃんをヒロインとしてスピンアウトしたのが本シリーズとなる。

大人の男性に恋をしてしまったアコちゃんに、恋をしてしまう少年・小平(こだいら)くん。不器用で純粋で、キリキリと胸が痛むような中村先生特有のストーリー展開と、繊細な絵が本当に素敵な作品だ。

何より、ヒロインのアコちゃんが、ほんまに可愛い。黒髪で肩までのサラサラの髪、伏し目がちの大きな瞳に、華奢にもほどがある体の線、そしてセーラー服(最強)。キャピキャピしているところはなく、どちらかというと冷静で、群れないタイプ。もう、なんなん。最高やん。中村先生の描くキャラはBL作品でも本当にきれいで、首筋とか指先とか目元とか、とにかく艶っぽくてドキドキしっぱなしなのだが、アコちゃんに関しては完全に恋と錯覚するレベルでときめいた。もちろんアコちゃん以外の女性キャラも可愛くて、可愛い女の子ってほんと何でできてんだろうなあと意味のないもの思いにふけってしまうほどである。

さらには主人公にあたる小平くん。彼はどちらかというと「子どもっぽい男子」ではあるのだが、その彼がふと見せる「大人の男の子(大人の男ではなく)」の一面は、中村先生一流のあの艶っぽい男の表情で描かれるので、うっかりこちらにも恋をしそうになってしまう。

『君曜日2』(第2巻)の最後で2人の恋のSL列車(!)がついに走り出す。これから2人の恋がどうなっていくのかはもちろん、今後もアコちゃんの可愛い笑顔が見られるのが楽しみである。