ひとり部活動記録

文章書いたり、筋トレしたり、自転車漕いだり、山登ったり、基本はひとり。

「どうやったら痩せられるか?」の答え。

先日キャリアサプリというメディアに「筋トレは最強の自己啓発だ!人生を変える筋トレの5つの価値」という文章を書いた。おおよそ3年くらいになる僕のトレーニング経験から筋トレの持つ価値についてつらつらと綴ったのだが、ここではもう少し卑近な話をしようと思う。

ダイエットやトレーニングやらはもはや日本(というか先進国)では「誰もが挑戦したことがあって、そしてほとんどが挫折していること」である。

そう言い切れるくらい、こと日本に関してはダイエットブームが続いている。書店に行けば年がら年中「ダイエット本」なるものが新しく出版され、夏がせまると毎年のように雑誌では「夏までに痩せる!」とか「夏までに細マッチョになる!」とかいった特集が組まれる(こういう雑誌が出る時期にダイエットやトレーニングを始めても、大した効果は得られないのだが)。

ただこういう本や雑誌を買う人はたいてい買っただけで満足するか、長くて1ヶ月くらいで挫折する。結果痩せないし、かっこいいカラダも手に入らない。挙げ句の果てに「やったけどダメだった。自分はそういう体質なんだよ」とか開き直ったりもする。そうして来年も同じことを繰り返してみたりもする。



こんな具合なので、僕に「どうやったら痩せられるか?」「どうやったら筋肉がつくか?」という質問をしてくれる人も多い。友人や家族のほか、梅田や難波に買い物に行った時にお店の店員さんに聞かれることもある。オタクは得てして自分の好きな分野に聞かれると頼まれてもいないところまでベラベラとしゃべるものである。もちろん僕もその他聞に漏れず、聞かれた時は自分のダイエット法や筋トレ方法について延々と喋る(迷惑千万である)。


この時に必ず言う言葉がある。それは「続かなければどんなに効果があっても意味がない」だ。

確かに糖質制限ダイエットは初期の頃はとんでもないスピードで痩せるし、大枚はたいてライザップに通えば筋肉はつくのかもしれない。しかし僕の知見では糖質制限ダイエットは正しくやるのが難しく、そのうえやっぱり「辛い」。さらに糖質制限は筋肉をつけたい人にとっては完全な害でしかない。

またライザップに通った人でもリバウンドしている人は少なくないようだし(ちゃんと調べてない)、そもそもマンツーマンでマネジメントしないと痩せたり、筋肉がつけられないのなら、契約期間が終われば怠けてしまって当たり前だ。効果があっても、その方法がライフスタイルを丸ごと変えてしまうようなものでない限り、まるで意味がない。

もちろん「この夏だけマッチョで過ごせればいい!」というのであれば話は別だ。普通「痩せたい」というときは、「痩せた後、その体型をキープしたい」という意味のはず。その意味では「続かなければ意味がない」のである。




問題は「どうすれば続けられるのか?」だろう。継続するということは、誰でも、どんなことでも難しい。人間の脳は慣れ親しんだことにあまり刺激されず、刺激されなければ「楽しい!」とも思いにくくなっていくからだ。そうやって目新しいものには神経を使わず、新しい見慣れないものに注意を払うのは、人間の動物的な生存本能なので、「続かない」のはある意味しかたない。ただしかたないといったところで痩せられないし、筋肉もつかない。

この問題の解決方法を、僕はたった1つだと思っている。それは「痩せる」「筋肉をつける」という大コンセプトはそのままに、とにかく色んな方法を試しまくることである。

世の中に溢れているダイエット法のほとんどは、たいてい痩せる。白米を玄米に変えても多少は痩せるし、一食置き換えダイエットをしても痩せるだろう。ジョギングやウォーキングも痩せるし、ファスティングとかパレオとかも絶対痩せる。要は摂取カロリーよりも消費カロリーが上回れば痩せるのだ。

だから例えば12種類のダイエット法を集めるなり、考えるなりして、1ヶ月ごとにダイエット法をローテーションしていくのである。毎月違うことにチャレンジできるので、飽きずに1年中ダイエットし続けられることになる。きちんと調べてやっていけば、1年後には自分の体重を自由自在に増減できるようになっているはずだ。

実際僕は2016年7月に62kgになった体重を、筋肉増量のために10月いっぱいまでに69kgまで増やし、そこから減量期に入って12月で66kgまで減らした。ちなみに多くのトレーニー(筋トレをしている人)はこれができる。



筋トレも同じだ。例えば大胸筋を鍛えるトレーニングにも、実にいろいろな種類がある。僕が知っているだけでも、ダンベルフライ(フラット、インクライン、ディクライン)、ダンベルベンチプレス(フラット、インクライン、ディクライン)、バーベルベンチプレス(フラット、インクライン、ディクライン)、プルオーバー、プッシュアップ(腕立て伏せ)がある。ジムを利用するならもっと色々な種類があるだろう。だから、ダンベルフライに飽きたらダンベルベンチプレスをして、それに飽きたら……とどんどん変えていけばいいのだ。

僕の場合、胸の筋トレだけでもこの半年間で3回くらいメニュー構成を変えている。胸だけでなく、肩も背中も足も腕も、全部それくらいの頻度でメニューを変えている。確かにトレーニングの効果は落ちるのかもしれないが、飽きてつまらなくなってしまっては何の意味もないからだ。




つまるところ「どうやったら痩せられるのか?」を考えるより、「どうやったら続けられるか?」を考える方が意味がある。効果が10あるものを1回やるよりも、0.1効果のあるものを101回やる方が効果の総量は大きい。そして102回、103回と続けていけば、比べる意味がないほどの差が生まれていくだろう。それこそが本当の意味で「痩せる」「筋肉をつける」ことにつながっていくのだ。

「どうしても痩せられない」という人は、まず「自分はどうやったら続けられるのか」を考えてみよう。