まだ「都会が一番」とか言ってんの?な話
先日こんな記事を書きました。
「東京じゃなくても「起業」はできる!ローカルベンチャーのいまとこれから」
「都会」と「地方」っていう対比は多分これからも無くならないんだろうけど、その価値のバランスが少しずつ変わってきていますよね。
この記事の中では「ローカルベンチャーの発祥地」と言われる岡山県の西粟倉村や、メガネで有名な鯖江、秋田や宮崎で立ち上げられているローカルベンチャー支援の話をしました。
「起業する」って文脈だけでも、すでに「都会」と「地方」はそれぞれ別の方向を向き始めていて、「どっちがいいか」という比較自体しょうもないものになってきてる。
「どっちがいい」じゃなくて、「どっちもいい」んですよね。
良いところをどうやってカスタマイズするのか、編集するのか、デザインするのか、その辺りをしないと全然面白くない。
もちろんローカルが面白いのはビジネスだけじゃないです。
大阪の中でも梅田とか難波っていうのは「中心」ですけど、もっと面白い場所がローカルにはたくさんある。
西成で言えば新世界周辺の芝居小屋なんか、最高に面白い文化ですよね。
まだ(ビビリなので)行けてませんが、いつかは取材とかしてみたいと思ってます。
河内長野とかに行けば今も古い家や町並みが残っていて、ふらふら歩くだけでも楽しいです。
大阪府のうち堺市から南西に伸びる地域を「泉州」って呼びますけど、ここには「泉州野菜」っていうブランド野菜があります。
イケダハヤトさんのブログを読めば、高知の面白いコト・トコ・モノがたくさん紹介されてますよ。
大量生産大量消費の価値観では計れない面白さがてんこもりです。
「地方、面白いなあ」と仕事を通じて実感した僕が出会ったのが「Air bnb」というサービスです。
このサービスは世界中の貸し部屋をネットワーク化したもので、日本にも結構普及しています。
例えば「甲府市」で検索すると、1ヶ月5.5万円で一軒家ステイできる物件があったりするんですよ。
基本的には海外からの旅行者向けのサービスなので、WiFi完備っていう物件がほとんどです。
ってことはパソコンさえ持っていけば移住できちゃうんですよね、これ。
ふらふら全国の貸し部屋を渡り歩きながら生活するのも面白そうだなあとか思っちゃいます。
ここで最初に紹介した記事に戻るんです。
「東京じゃなくても「起業」はできる!ローカルベンチャーのいまとこれから」
この記事の最後に「未来を掴むローカルベンチャーとは?」というテーマで僕の命の恩人の1人、岡田拓也くんにお話を伺って、文章を書きました。
彼はローカルジャーナリストとして全国各地の「地域創生」「まちおこし」を目の当たりにしていて、「面白いだけじゃなく、きちんと生き残れるローカル」を作ろうって本気で頑張ってる人です。
そんな彼が立ち上げたのが、移住定住促進メディア「MACHI LOG」。
僕もたまに文章を載せてもらっているメディアです。
「具体的に地方ってどう面白いの?」と思った人はぜひのぞいてみてください。
結構よく読まれているメディアで、シェア数とか見てるとかなりのものだと思います。
都会より地方が良いとか、面白いとか言いたいわけじゃないんです。
僕はどちらかといえば都会に暮らしているのだし、玉出という町は結構住みやすいです。
でも高知も好きだし、河内長野とか泉佐野とか、奈良の宇陀市や東吉野村も好きです。
要は「自分にとってのナンバー1を探そうぜ」ってことなんですよ。
今の場所(都会でも地方でも)に満足しているなら、全然それで良いんです。
でも「ここでやるしかない」とか「田舎よりはマシだ」とか消極的な理由でその場所にいるのなら、「もっと面白いとこあるんだぜ」って言いたいってこと。
ほんと、生き方も、生きる場所も、もっとたくさんあるんすよ。