ひとり部活動記録

文章書いたり、筋トレしたり、自転車漕いだり、山登ったり、基本はひとり。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ブログ移行しました。

ブログ移行しました。 https://hitoribu.net/

2か月、「書きたいこと」が出てこなかった。

2月頭の「おっぱい」の記事以降、何度も何度もブログを書こうとは思ってはいるのだけど、きちんと文章にしたいと思えるようなことが一向に出てこない。 「あ、これ書きたい」と思っても、いざ書き始めると文章の体をなさない。多分、アウトプットばかりでイ…

「巨乳が正義」というイデオロギー 〜『巨乳の誕生』で面白かったところまとめてみた〜 その3

敗戦とおっぱい 戦前の日本において性表現は禁止されていた。「欲しがりません、勝つまでは」の精神を説いているところに、エロが入り込む余地はない。当然水面下ではたんまり性的なものはあったはずだが、表立ってやれば「憲兵さんこっちです!」となった。…

「巨乳が正義」というイデオロギー 〜『巨乳の誕生』で面白かったところまとめてみた〜 その2

OPPAI CHRONICLE 現代の男性たちにとって「巨乳」は「エロい」と思っていいものだし、それを「好き」だと言ってもいいものなわけだが、時代を思い切りさかのぼって「おっぱい」を見てみると、そこには驚くべき「常識」がある。部分的にではあるが(おっぱい…

「巨乳が正義」というイデオロギー 〜『巨乳の誕生』で面白かったところまとめてみた〜 その1

先日『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』というとんでもないタイトルの本を読んだ。しかもタイトルはとんでもないが、内容はめちゃくちゃ真面目で、非常に興味深い内容が数多く見られた。 人によってはこの記事に対して「セクハラだ」「書…

「筋トレ後の追い込みアイソメトリクス」がどマゾの俺にめっちゃいい話

最近YouTubeでこんな動画を見ました。 簡単にいうと、ウェイトとか使って筋トレした直後に使った筋肉に力を入れてさらに追い込むと、筋肉がめちゃくちゃパンプ(充血)するよ、という話です。 このパンプっていうのはいわゆる「筋肉が張ってる」状態です。な…

テーマは「毎日の充実」と「やってみる」

新年からの12日連続小説投稿、読んでいただいた方はいかがだったでしょうか。手前味噌ではありますが、やっぱりこの小説は傑作だよなあと思います。高知大生はマジ必読。 ということで今年1本目の普通の文章になるので「今年の抱負は〜」とかって書き始めよ…

『岸田アパート物語』12号室

しばらく誰も話さずに、テレビの音だけが流れていた。ここ一年ほどで一気にトップアイドルグループにまでのし上がったYSP(やきそばパン)48のメンバーの一人が、芸人に囲まれて何を話せばいいのかわからないと言った表情を隠しきれずに、とりあえずの…

『岸田アパート物語』11号室

彼女は郷田に自分が今何に思い悩み、そのために今のようなありさまになってしまったのだ、ということを話した。「そうしたらね、彼はこう言ったの。そんなもん山のものを食えば気にならなくなる。それに俺は死なない、って」「それは、全然意味がわかりませ…

『岸田アパート物語』10号室

私は巻かれた糸を素早く引き、見事我が家のフローリングの上でベイゴマを回すことに成功した。ベイゴマは絶妙なバランスを保ち、静かに回っている。私と男たちはそれを静かに見守っている。今がチャンスだ、私はそう思った。男たちが気を取られている間をス…

『岸田アパート物語』9号室

私は無性に腹が立ち、そのあとカツカレーのLをたいらげた。途中喉に詰まって死にそうになったが、こんなところで死んでなるものかと水で流しこみ、再びかきこんだ。それでもまだ屹立した腹がおさまらない。私は肩を怒らせて食堂を出る。 食堂のある建物の前…

『岸田アパート物語』8号室

それから三〇分ほどして、過ぎ去った十一時よりも零時が近くなった頃、里美ちゃんが、「明日一限あるので帰ります」と言ったので、当然のごとく一番年少の森野が送っていくことになった。今日この二人は殆んど半日一緒にいたのではないだろうか、喜ばしいこ…

『岸田アパート物語』7号室

私はまず彼の生活領域に突如現れることから始めた。つまり、彼が生協の購買などで立ち読みしているのを見かけたら、知らぬ顔で隣で雑誌を立ち読みする。あるいは彼が食堂で友人たちや女の子と食事をしているのを見かけたら、同じく知らん顔で隣のテーブルに…

『岸田アパート物語』6号室

私はその時、ひょっとして奴は森の賢者か何かかと思ったものである。とにかく彼の言葉は私の腑にストン、という気持ちのよい音をたてて落ちた。それからしばらく彼の言葉をかみしめるように、小一時間ほど河原に一人坐していた。 それからしばらくして後に、…

『岸田アパート物語』5号室

私がそう口にした途端、香織嬢は我が意を得たりといわんばかりに口角をあげ、私の胸倉をつかんでこう言った。「上等だ」私は様子のおかしい里美ちゃんを森野が介抱しているのを見届けて、負け戦の場へと身を翻した。相手は底なし沼の香織嬢である。死なばも…

『岸田アパート物語』4号室

「どうした」「草さん、飯食った?」「いや、まだだが」「里美ちゃんが、カレー作りすぎたから岸田で食べませんか、やって」「頂こう」「おっけー、米持って来てくれる」「うむ、構わん。何合あればいい?」「六合ぐらいいると思う」「炊飯器はよいか」「そ…

『岸田アパート物語』3号室

「にしても、森野の料理はほんとに美味しいわね」そう言ったのは香織嬢である。「どうして彼女ができないんだろう」 これは岸田定番の話題である。森野は顔よし、スタイルよし、頭もよければ性格もいい、料理も美味いしスポーツもできる。服に気を使わないと…

『岸田アパート物語』2号室

私が貴重品の移転作業をしながら、昔の甘酸っぱい思い出に鼻先をツンとさせていると、香織嬢がスーパーから帰ってきた。「お、いいにおいだ」クンクンと、その端正な鼻先で森野の料理のにおいをかぐと、香織嬢は満足げに郷田の部屋に戻っていった。両手には…

『岸田アパート物語』1号室

一一月三〇日. 宙に舞ったのは皿だけではない。無論、そのうえに載っていた出し巻き卵も一回転ひねりを加えて見事頭部から着地した。憎らしいことにプラスチック製の皿は、さも私を嘲笑するかのようにふてぶてしくアスファルトに横たわっている。この予期せ…